彼からのプロポーズの後、当然ですが私の方も、彼のお義母さんに彼と結婚をしたということを伝えに行きました。
彼からは『両親は純粋に喜んでくれている。』と聞いていて、初対面の時、お義母さんは温かく迎えてくれたという事実があったものの、結婚というと、許可してもらえるかやっぱり心配する気持ちもありました。
それに、私には他の一般の女性よりも心配事がありました。
1つ目に、持病があり、移植手術をしていること。免疫抑制剤の影響もあり健常者の人より病気にかかるリスクは高く、心配をかけることが多くなるだろうということ。
2つ目に、妊娠出産が難しいだろうこと。私にはホルモンの異常があるらしく、薬を飲まないと生理が来ません。自然妊娠の可能性は低く、元々の持病もあり子供を産めない可能性が高いこと。
この二つはとても重いことで、息子が結婚相手として連れてきたらとまどったり、反対することは十分にあると思いました。
だけれども、もちろんその事実を黙ったまま結婚することはできず、彼からの『俺の親は大丈夫だから。』という言葉もあり、勇気をもって伝えることにしました。
『私は持病持ちで体が弱くて、子供も産めないかもしれません。』という私の言葉に対し、彼のお義母さんは言ってくれました。
『うちの子があなたを選んだんだから。息子が決めたんだからそんなことは良いんですよ。』
と言ってくれました。
息子である、彼のことを信じていて、そのまま受け入れてくれるお義母さんのことを私はすごく素敵だと思い、ありがたい言葉をいただけたことに心から感謝しました。
お義父さんも同じく『あなたが息子にいろいろ話しかけてくれたから、息子は変わった。』と言ってくれており、結婚したいということを嬉しそうにしてくれました。
気さくで温かいご両親のもとで育ったからこそ、彼のおだやかで優しい性格は養われたんだと、この時私は実感しました。